ホテルとの差別化で狙う!家族・グループ旅行客を取り込む“戸建て民泊”のススメ

ベッドでくつろぐ笑顔の家族。戸建て民泊の快適さを象徴するシーン

2025年5月の訪日外客数は3,693,300人。前年同月比で21.5%増となり、過去最高だった2024年5月(3,040,294人)を65万人以上上回る結果となりました。
こうした訪日旅行需要の拡大が続く中、注目されているのがファミリー層です。

ホテルだけではカバーしきれないニーズを持つ家族旅行者が増える中で、一棟貸しの戸建て民泊が選ばれています。
旅行者の増加チャンスを逃さないために、なぜ今“戸建て民泊”が有効なのか──その理由を、データと現場目線からひもときます。

1|外国人旅行客の増加と家族旅行の割合アップ

2025年、日本を訪れる外国人旅行者数は年間3,300万人超が見込まれています(日本政府観光局予測)。特に注目したいのが、その中でも「家族・親族」で訪れる旅行者の割合が高まっていることです。日本政府観光局(JNTO)のデータによると、家族旅行の割合は2011年の18.5%から、2024年には31.4%まで上昇しています。

この背景には、日本が子どもから高齢者まで安心して楽しめる旅行先として評価されていることや、多世代での旅行ニーズが増えていることが挙げられます。こうした家族旅行の増加は、宿泊施設に対しても新たなニーズを生み出しています。

2|家族やグループ旅行者が求めるものとは?

ホテルは通常、「2名1室」での利用を前提として設計されています。
そのため、3名以上の家族やグループでの滞在では、部屋が分かれてしまったり、追加料金が発生したりするケースも少なくありません。

また、海外からの旅行者は比較的4泊以上の中長期滞在が多く、宿泊先には洗濯機やキッチンなどの生活設備を求める傾向があります。

このような旅行者にとって理想的なのは、次のような条件を満たす宿泊施設です。

  • みんなで集まれる広いリビング

  • 料理や洗濯ができる生活設備

  • 各自のプライバシーを守れる複数の寝室

  • 時間に縛られず、自由に過ごせる環境

「泊まる場所」ではなく、「暮らせる場所」。
こうしたニーズを満たす宿泊先の選択肢として、民泊が注目されているのです。

3|一棟まるごと貸せる“戸建て民泊”が応える

そうしたニーズにぴったり合うのが、戸建てタイプの民泊施設です。

  • 1組限定で貸し切れる安心感

  • 生活設備が整っていて、まるで自宅のように過ごせる

  • 上下左右の音を気にせず、子ども連れにもやさしい

さらに、ホテルと違ってスタッフが常駐していない分、“自分たちだけの空間”としてリラックスできるのも大きな魅力。
その一方で、ホストによる丁寧な準備や案内はとても大切です。
チェックイン方法や家電の使い方、近隣のルールなどをわかりやすく伝えることで、安心して滞在してもらえる環境が整います。

4|実は海外では“常識”。日本にも広がる民泊カルチャー

民泊に対して「ちょっと不安」と感じるのは、日本特有の傾向かもしれません。
というのも、世界ではすでにAirbnbのような民泊サービスが“旅の定番”として定着しているからです。

Airbnbは2008年に誕生し、現在では220以上の国と地域で利用され、100万件を超える宿泊施設が掲載されています。
2023年には、年間で4億泊以上の宿泊予約が成立しました。

特にレジャー目的の旅行者の約40%がAirbnbを利用しており、家族やグループによる一棟貸切の滞在が一般的です。
とくに若年層では、民泊をホテルと同じレベルの選択肢として捉える意識が広がっています。

こうした流れは、日本国内でも徐々に浸透しつつあります。
空き家や使っていない実家、地方の戸建て住宅を活用した民泊運営が注目され、
地域に眠る住宅資源を活かすと同時に、清掃や運営などの新たな雇用の創出にもつながっています。

旅行者のニーズに応えながら、地域にも還元できる──それが、戸建て民泊の持つ大きな価値です。

5|まとめ|ファミリー・グループ旅行客を迎える戸建て民泊のポイント

戸建て民泊は、広い空間や充実した生活設備でファミリーやグループのニーズに応えやすく、自由で快適な滞在を提供できます。ゲストとの事前の丁寧なコミュニケーションに加え、設備が古くても手入れが行き届いていることや、清掃をしっかり行うこと、安心できるハウスマニュアルを整備することなどで、高い評価を得られます。

ABC民泊では、戸建て民泊の運営や管理について経験豊富なスタッフがサポートします。戸建て民泊を始めたいオーナー様やホスト様は、ぜひお気軽にご相談ください。

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