AirbnbとBooking.com、どっちに向いてる?物件タイプ別に徹底比較&運用のコツ
1|はじめに
民泊運営を始めるとき、「どの予約サイト(OTA)に掲載すれば予約が入りやすいか?」と悩む方は多いはずです。
とくにAirbnbやBooking.comは、どちらも有名で、最初の掲載先として選ばれがちですが、実は物件のタイプやターゲットによって“向き・不向き”があります。
今回は、現場での経験をもとに、AirbnbとBooking.comの違いを整理しつつ、物件タイプ別の相性や、両方を併用する際の注意点をわかりやすく解説します。
2|AirbnbとBooking.com、それぞれの特徴とは?
まずは代表的な宿泊予約サイトである Airbnb と Booking.com を比較してみましょう。どちらもオンライン上で宿泊予約ができるサービスですが、ユーザー層や仕組み、ホスト側の対応方法には違いがあります。
比較項目 | Airbnb | Booking.com |
---|---|---|
主なユーザー層 | 個人旅行者・海外ゲストが多い | ビジネス利用・国内利用者も多い |
価格帯 | 中〜高め(自由度が高い) | 価格競争が激しめ |
手数料 | ゲストが多めに負担(15%前後) | ホストが負担(15〜18%) |
柔軟な設定 | ルール・写真・審査など細かく設定可 | 比較的シンプル・一括管理型 |
予約傾向 | 事前予約が多い | 直前予約が強い傾向あり |
レビュー傾向 | 感想が細かく長文 | 点数重視、コメントは少なめ |
このように、Airbnbは個人ゲストとのやりとりや独自性を重視する傾向があるのに対し、Booking.comはホテル予約のような感覚で利用されることが多く、利便性や価格重視のユーザーが多いといえます。どちらが「良い・悪い」ではなく、自分の物件や運営スタイルに合うかが選ぶポイントです。
3|物件タイプ別:向いているプラットフォームとは?
● 一棟貸しや広めの物件
→ Airbnb向き
家族旅行やグループ利用、長期滞在などに需要があります。
Airbnbでは「物件のストーリー」や「写真映え」も重視されるため、独立性の高い一棟貸し物件と相性が良いです。
● ワンルーム・1Rタイプのマンション
→ Booking.com向き
出張や短期滞在目的で使うゲストが多く、ホテル感覚で利用されやすいです。
価格重視で探すユーザーが多いため、宿泊費を抑えたシンプルな物件が選ばれやすくなります。
● 駅近・ビジネス街の物件
→ Booking.com/Airbnb どちらもOK
立地の良さはビジネス出張や短期滞在者が多いことからBooking.comの強みを活かしやすいですが、自炊設備や洗濯機がある場合はAirbnbでも長期滞在ニーズを拾えます。
ターゲットや運用スタイルによって、使い分けるのがおすすめです。
● 古民家・デザイナーズリノベ物件
→ Airbnb向き(Booking.comは補助的に)
「体験」や「雰囲気」を重視するAirbnbユーザーには、コンセプトのある物件が好まれます。
写真や紹介文で魅力をしっかり伝えることが、集客やリピートにつながります。
4|両方に掲載する際の注意点と、おすすめの管理方法
AirbnbとBooking.comの両方に物件を掲載することで、より多くの集客が期待できます。
しかし、その一方で「ダブルブッキング(予約の重複)」といったリスクも生じます。
このようなトラブルを防ぐためにおすすめなのが、「サイトコントローラー」と呼ばれる一括管理ツールの導入です。
カレンダーの同期や在庫管理を自動化できるため、異なるプラットフォーム間でもスムーズに運用することが可能になります。
サイトコントローラーとは?
サイトコントローラーとは、複数のOTA(宿泊予約サイト)に掲載している物件情報を、一元管理できるシステムのことを指します。
カレンダーや在庫、料金などをリアルタイムで同期できるため、予約ミスやダブルブッキングのリスクを大幅に軽減することができます。
代表的なツールの例:
Beds24
Tokeet
AirHost
手間いらず.com など
導入するメリット:
ダブルブッキングの防止
価格変更や在庫調整を一括で管理でき、効率的な運用が可能
清掃スタッフとの連携機能があるツールもあり、業務全体の効率化にもつながります
デメリット:
月額利用料がかかる(数千円〜)
UIが英語のツールもあり、操作に慣れるまで時間がかかることも。
ABC民泊では、物件のタイプや掲載先、運営スタイルに応じて、最適なサイトコントローラーの選定や設定サポートを行っています。
「複数のOTAに掲載したいけれど、どこから手をつければいいか分からない…」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
5|まとめ|効率的な運営のためには“向き・不向き”を理解することが大切
今回は代表的なOTAであるAirbnbとBooking.comの特徴や強み、そしてそれぞれの併用についてお話ししました。
単純に両方に掲載すれば良いと思いがちですが、ダブルブッキングのリスクや、サイトコントローラー導入時の固定費の負担など注意すべきポイントもあります。
物件の立地や特徴、そしてどのようなゲストに来てほしいかを踏まえたうえで、
最適な運営スタイルを検討することが、無駄な出費や機会損失を防ぎ、利益を最大化する近道です。
ABC民泊では、物件の特性に合わせた掲載先の選定や運営サポートを承っております。
「どのプラットフォームを使うべきか迷っている」「運営の手間を減らしながら稼働率を上げたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。