国際色豊かな街・新宿区で民泊を始めるには?運営ルールと収益のポイントを解説

高層ビルが立ち並ぶ新宿の街並み。都市の中心地としての利便性を象徴する風景

東京を代表する大都市・新宿区。高層ビルが並ぶ都庁周辺や、眠らない街・歌舞伎町のにぎわいに加えて、新宿御苑や神楽坂、早稲田、高田馬場など、静かで落ち着いた住宅エリアも広がる“コントラスト”のある街です。

さらに、新大久保のコリアンタウンをはじめ、外国人旅行者・留学生も多く、多国籍でインターナショナルな雰囲気が漂っています。

今回は、そんな新宿区で民泊運営を検討している方に向けて、運営に必要な制度のポイントと、エリアの特性を活かすヒントをご紹介します。

1|民泊のルール:新宿区ではどうなっている?

新宿区では、住宅宿泊事業法(いわゆる民泊新法)に基づく「届出型民泊」と、旅館業法に基づく「許可型民泊(簡易宿所など)」のいずれかで営業が可能です。

▸ 住宅宿泊事業(届出型民泊)の注意点

新宿区では、住居専用地域に該当する場所では、週末(金・土・日)のみ営業可という制限があります。これ以外の地域では、年間180日以内の営業が認められています。

用途地域の確認は、新宿区の都市計画情報などで必ず行いましょう。

また、マンションなどの集合住宅での運営を考えている場合は、管理規約で民泊が禁止されていないか事前にチェックが必要です。

▸ 旅館業法に基づく民泊(簡易宿所など)

通年で営業したい場合や、届出型では制限があるエリアでは、旅館業法に基づく「簡易宿所」の許可を取得して営業する方法もあります。

設備基準や消防対応など、法令をクリアする必要があるため、専門業者と一緒に進めるのが安心です。

2|新宿区の魅力①:世界中の人が行き交う、多様性のある街

新宿区は、東京を代表する繁華街とオフィス街が共存するダイナミックな都市です。

  • 歌舞伎町・新宿三丁目エリア
     ナイトライフやショッピングを楽しむ観光客でにぎわう24時間都市。

  • 新宿御苑周辺
     緑豊かな庭園や美術館があり、ゆったりとした時間が流れる人気観光エリア。

  • 新大久保エリア
     韓国・アジア系文化の発信地。コリアンタウンとして外国人観光客に大人気。

  • 高田馬場・早稲田
     学生や留学生が多く、アジア系バックパッカーに支持される多国籍エリア。

観光・ビジネス・カルチャーが交差するこの街は、どの国のゲストでも心地よく過ごせる“懐の深さ”があります。

3|新宿区の魅力②:食の多様性と深さが楽しめる“グルメタウン”

新宿区のもうひとつの大きな魅力は、国内外のゲストを惹きつける「食」の豊かさ。
韓国・東南アジア料理から老舗の和食、フレンチや中華、昭和レトロな居酒屋まで、まさに世界中の“おいしい”が集まっています。

新大久保コリアンタウン(JR新大久保駅周辺)

韓国料理を中心に、タイ・ベトナム・ネパール・インドなどのアジアン料理店が密集。韓国カルチャーに惹かれて訪れる若者や観光客に絶大な人気を誇ります。
異国情緒に包まれながら、気軽に食べ歩きやSNS映えグルメが楽しめるのも魅力。

思い出横丁・ゴールデン街(新宿駅西口・東口)

焼き鳥やもつ焼き、昔ながらの居酒屋がひしめく昭和レトロなエリア。海外メディアでも度々紹介されており、外国人観光客が「日本らしさ」を感じるスポットとして訪れることも多い場所です。
英語メニューを備えた店も増えており、民泊ゲストの“夜のお出かけ先”にもぴったり。

神楽坂エリア(飯田橋駅)

フレンチと和の文化が融合した、美食と風情の街。石畳の路地裏には老舗の料亭やおしゃれなビストロが並び、落ち着いた雰囲気の中で上質な食体験ができます。
グルメにこだわる国内外の旅行者にとって、記憶に残る滞在になるはずです。

早稲田・高田馬場周辺

学生街として知られるこのエリアは、コスパ抜群の定食屋やラーメン店、多国籍料理が充実。長期滞在やビジネス出張者にとっても“毎日のごはん”に困らない、暮らしやすさがあります。

こうした「新宿ならではのグルメ環境」は、宿泊施設の案内にも活かしやすいポイントです。
周辺のレストラン情報やテイクアウト対応店などを紹介することで、ゲストの満足度は大きくアップします。

4|圧倒的な“陸の玄関口”。電車もバスも、日本屈指のアクセス利便性

1.鉄道アクセス:都内も郊外もスムーズにつながる巨大ハブ

新宿駅には、JR・私鉄・地下鉄あわせて10路線以上が乗り入れており、都内主要エリアだけでなく、埼玉・神奈川・山梨など近郊エリアへの移動もスムーズ。東京観光はもちろん、日帰り旅行や出張にも便利な立地です。

  • JR山手線・中央線・埼京線・湘南新宿ライン

  • 東京メトロ丸ノ内線

  • 都営新宿線・大江戸線

  • 小田急線・京王線 など

新宿を拠点にすれば、渋谷・池袋・上野・銀座・東京駅といった人気エリアへは20分圏内。高尾山や箱根、江ノ島などの観光地へも乗り換えなしで行けるなど、民泊ゲストにとって非常に魅力的なロケーションです。

2.バスアクセス:全国と空港をつなぐ、日本最大級のバスターミナル

◾ 高速バスのハブ「バスタ新宿」

新宿駅南口に直結する「バスタ新宿」は、日本最大級の高速バスターミナル。1日約1,600便が発着し、全国300都市以上とつながっています。

  • 京都・大阪・名古屋・仙台・金沢など、主要都市へダイレクトアクセス

  • 飛行機や新幹線に比べてリーズナブルで、長距離移動の手段として人気

  • 夜行便も豊富で、旅の時間を有効に使える

◾ 空港アクセスも充実

成田空港・羽田空港の両方へ直通のリムジンバスが運行されており、荷物の多い旅行者にも便利。
また、成田エクスプレス(N’EX)など鉄道アクセスも選べるため、目的や予算に応じた移動が可能です。

◾ 都内の路線バス網も強力

新宿駅西口や南口からは、都営バス・京王バスなどが都内各所へ多数運行。
電車ではアクセスしづらい場所への移動や、地元感ある「街の風景」を楽しむ移動手段としてもおすすめです。

民泊にとって“アクセスの良さ”は、何よりの強み
ゲストの滞在体験を左右するのは、観光地の近さだけではありません。
「移動のしやすさ」や「迷わずに来られる安心感」も、民泊選びの大事な要素。
その点で、新宿駅周辺は他のエリアと比べても群を抜いて魅力的です。

5|まとめ:新宿“ならでは”の魅力を活かした、実践的な民泊運営を

新宿区は、国内外の旅行者にとって東京の“玄関口”ともいえる存在です。
多彩な食文化や観光スポット、そして日本屈指のアクセス利便性を備えたエリアとして、観光・出張・長距離移動の拠点としても選ばれやすい場所です。

一方で、住居専用地域での営業制限や管理規約の確認など、運営にあたってのハードルもあります。
だからこそ、用途地域や周辺環境をしっかりと把握し、ターゲットに合った物件選定と運営戦略が不可欠です。

「多国籍で多目的なゲストに応える柔軟な宿泊拠点」 それが、新宿区の民泊に求められるあり方。

立地の強み、アクセスの良さ、食の魅力といった地域資源を活かせば、他エリアとの差別化も十分可能です。
新宿区での民泊運営をお考えの方は、ぜひABC民泊にご相談ください。現地に根ざしたサポートで、最適な宿づくりをお手伝いします。

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