古民家×観光地の可能性!台東区の民泊運営ルールと魅力を解説

伝統的な街並みと観光名所が近く、観光客に人気の台東区。民泊滞在者にとっても便利で魅力的な場所です。

伝統的な街並みと観光名所が近く、観光客に人気の台東区。民泊滞在者にとっても便利で魅力的な場所です。

民泊運営を考えるうえで、「どのエリアにニーズがあるか」は非常に重要な視点です。
今回は、浅草や上野といった国内外からの観光客でにぎわう「台東区」に注目。
民泊のルール、人気の観光地、アクセスの良さなどを踏まえて、台東区での運営のポイントをわかりやすく解説します。

民泊のルール:台東区ではどうなっている?

台東区では、「住宅宿泊事業法(民泊新法)」に基づく届出型民泊が認められています(特区民泊は導入なし)。観光地に近い立地が多く、短期滞在ニーズが高い反面、住居専用地域での営業制限や集合住宅の規約には注意が必要です。

▸ 用途地域ごとの営業制限(台東区)

◎商業地域・近隣商業地域(文教地区を除く)
→ 年間180日まで営業可能(平日も含めて制限なし)

◎住居専用地域(第一種・第二種低層など)
金曜正午〜月曜正午までの週末のみ営業可
→ 平日の祝日は営業不可

※詳細は台東区公式サイトの住宅宿泊事業に関するページをご確認ください。

▸ 駆けつけ要件への対応

住宅宿泊事業では、トラブル時に概ね30分以内で現地対応できる体制が必要です。
狭い路地や観光地周辺では車両の通行が難しい場合もあるため、地元密着型の運営代行会社との連携が重要になります。

旅館業という選択肢もあり

年間180日の営業制限を避けたい場合、旅館業法に基づく「簡易宿所営業許可」を取得して運営する方法もあります。台東区での主な要件は以下の通りです。

  • フロントの設置義務:あり(遠隔対応型の申請も可能)

  • 常駐義務:あり(夜間を含む管理体制が必要)

  • 緊急時の現地対応:10分以内が原則

  • 消防設備の設置:基準に準じた設備要件を満たす必要あり

初期費用や改修工事が必要となる一方、営業日数の制限がなく、安定収益を目指しやすい方法でもあります。

台東区の魅力①:観光地・スポット

台東区は、東京観光の定番エリアとして、国内外からの観光客に圧倒的な人気を誇ります。

  • 浅草寺・雷門

    東京を代表する観光名所で、雷門の大提灯は記念撮影スポットとして有名。仲見世通りでは土産や食べ歩きも楽しめます。

  • 上野恩賜公園・動物園・美術館群

    桜の名所として知られる広い公園内に、動物園や国立の博物館・美術館が集まっています。家族連れや文化好きの観光客に人気です。

  • アメ横(アメヤ横丁)

    上野駅近くの商店街で、食品や衣料品などが所狭しと並びます。にぎやかな雰囲気と安さで外国人にも人気のスポットです。

  • 谷中・根津・千駄木(谷根千)エリア

    レトロな町並みと昔ながらの商店が残る、落ち着いたエリア。散策やカフェ巡りを楽しむ観光客が多く訪れます。

“にぎわい”と“懐かしさ”が共存する台東区ならではの街並みは、「日本文化を体験したい」という旅行者のニーズにマッチします。

台東区の魅力②:アクセスの良さ

台東区はJR・私鉄・地下鉄などが集まる交通の要所です。特に上野駅・浅草駅周辺は、成田・羽田どちらからもアクセスが良好です。

主な駅:

  • 上野駅(新幹線・山手線・京成線)

  • 浅草駅(銀座線・都営浅草線・東武線)

  • 御徒町・入谷・田原町・稲荷町 など

成田空港→上野間は京成スカイライナーで約40分と、インバウンド需要に強い立地です。

台東区の魅力③:空き家・古民家を活かした運営も

台東区の一部(千束・入谷・根岸など)では、築古の戸建や長屋タイプの物件が点在しており、リノベーション民泊、町家スタイルの宿泊施設 といったユニークな宿づくりが可能です。
他エリアと比べて比較的低価格で物件を取得できる可能性があるため、初期投資を抑えて始めたい方や、「地域の空き家を活用したい」と考える方にもチャンスがあります。

まとめ|台東区は“観光×地域資産活用”の民泊エリア

浅草や上野といった不動の観光地を抱える台東区は、短期型民泊との相性が非常に高いエリアです。
さらに、築古物件の活用や町家再生型の民泊など、投資だけでなく地域再生型の運営にも可能性があるのが特長です。
法令順守と丁寧な運営を前提に、訪日観光需要をしっかり取り込めるポテンシャルを秘めた区といえるでしょう。

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